【イ軍編412】チーム公式スーツの罠
「球界の掃き溜め」ことプロ野球史上屈指の最弱球団、東京新宿イディオッツ。来季、捲土重来を期してチームの結束強化を図るべく、選手側から球団に、移動時に着用する公式スーツ復活の要望が出されたものである。
球団としては特に異存もなく、スポンサーを募った結果、新興スーツメーカーからスーツの供給を受ける事となった。
この一報を受け、イ軍ナインはオフの納会でハイタッチを繰り返すのであった。
「よーしよし、これで来季はスーツで面倒な思いをせずに済むぜ」
「こちとら激しい自主トレとキャンプを経て一年を戦うから、体型が激変するもんな」
「スポンサー乙wwwwwwww」
そう、エア自主トレ&手抜きキャンプで超肥満体に仕上がってシーズンインするイ軍ナインは、ペナントレース中に徐々に痩せて行く為、移動用スーツを何着も用意せねばならないのであった。一年まともに体型維持を出来るのはエース相原ら数名しかおらず、残り60名以上のスーツを都度作り変えねばならないスーツメーカーの担当者は、あまりの面倒臭さにシーズン中に顔面ブルーレイ。ペナント終了後には過激派アンチイ軍と化すのであるが、それはまた別の話である…。




