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【城戸編230】背中で若手を育てまくる4番打者の鑑
「球界の掃き溜め」最弱イ軍に所属しながらも二軍で5試合連続本塁打をマークし、満を持して一軍に昇格した新鋭長森。
1番に座り長打と盗塁を量産したものであるが、イ軍打線に他にまともな打者が居ない事もあって、対戦相手から徹底マーク。程なくしてパタリと当たりが止まってしまったのであった。
精神的な焦りから更に泥沼にハマっていく長森を、首脳陣は「40億の不良債権」「世界の併殺魔」4番城戸の後ろの5番へ移す事を決断。
「フッ、全く打ってねえのにクリーンアップを任せるとは、厳しいねえ。まっ、長森も俺の背中を見て学んで、飛躍的に伸びる可能性もあるがな」
等と失笑不可避の勘違いコメントを洪水のように垂れ流す城戸であったが、事実として、長森は復調。低打率ながらも再び長打の量産態勢に入ったのであった。以下、某試合での長森のヒーローインタビューのコメント。
「いやあ、城戸さんがここぞの併殺でチャンスを全部潰してくれるから、ノープレッシャーで打席に入れるんですよね。イ軍じゃ5番が一番気楽に打てる場所ですわ」




