【イ軍編405】ノムライズム新監督VSイ軍ナイン
「球界の掃き溜め」最弱イ軍に、稀代の名将ノムさんをリスペクトする新監督三佐倉が就任。どうせ誰が監督やっても最下位は最下位だろうが、三佐倉の毒舌芸にイ軍ナインがどのように反応するか、世間の野次馬的興味だけは集中したものである。
だがしかし、予想に反して三佐倉は不気味な沈黙状態に突入。
「さすがの三佐倉の野郎も、歳取ってボケ…いや、丸くなったのか」
「いやいや、俺らが予想以上に大人の集団だから、奴も黙って見守りモードに入ったんだろ」
等とイ軍ナインが増長しまくる一方、
「おい相原。世間じゃエースだなんだと言われてるが、15勝はしないと俺は認めねえぞ」
と、三佐倉は何故か若きエース相原だけは執拗にディスり続け、一気に関係が悪化。本来なら真っ先に叩き直すべきグダグダベテラン連中を放置し、言われなくても練習するエースをクサしまくった事で、チームは6月を待たずして完全崩壊。三佐倉は強制休養の憂き目に遭ったのである。
後年、この時の事を、三佐倉は次のように語ったのであった。
「無視・賞賛・非難のノムさん方式をイ軍に持ち込んだのが失敗でした。相原だけは非難のレベルに達してたんですが、他の連中があまりにもどうしようもなくて全員無視の段階で、コミュニケーションの取りようがなかったんです」




