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【イ軍編382】来季への生き残りを賭けたサインプレー戦争
ペナントレースもいよいよ大詰め。春先の大型連敗で優勝争いからは秒速で脱落した「球界の掃き溜め」イ軍であったが、監督以下選手一同、来季の契約へ向けての最後のアピールで、ピリピリムードが漂っていたものである。
そんな中、今季7人目の監督である納谷の采配が劇的に変化。選手連中に細かいサインを出しまくっていたのが一転、ほぼノーサイン采配となっていたのである。
「納谷監督、契約更新を早々に諦めちゃったんですかねえ」
という部下からの質問に、イ軍「パネマジ広報」白井は真相を教えてあげるのであった。
「いや違う、逆に追い込み態勢に入ってる。『私はサインを出してないから』って事で、マズいプレーが出たら全部選手のせいにするつもりなのさ。あれは納谷なりの糞嫌らしい生存戦略なんだよ」




