【イ軍編366】地獄のホームランガール
他球団の当たってる企画は総パクリや!!!!
という事で、地元新宿二丁目からは大好評、しかし相手チームからは大クレームとなったホーモランボーイ(※ホームランを打った打者を敵味方関係無くガチムチ兄貴がセクハラお迎えしてくれる)から一か月。
「ナオンなら文句ないんだろ、ナオンなら」
とばかり、今度こそ本物のホームランガールが結成。公募で団員を募り、球団HPにもプロフィールを結成する等々、第二のパクリ企画が本格始動したのであった。
「それにしてもこりゃやり過ぎじゃないすかねえ…。しかしウチのCG班はホントにとんでもない腕してるなあ。まあ年齢伏せてるとこに最低限の良心は感じますが…」
とは、イ軍「パネマジ広報」白井の部下。ホームランガールの宣材を眺めながらのコメントである。その宣材には、身近にいるかいないかギリギリのラインを突いた、「俺でも何とかなるかも」系の妄想を最大限抱かせる、高集金力を期待出来そうな美少女軍団が載っていたものである――――CG班による大幅加工が入っている為、実在しているのに実在していない、という何とも微妙な存在ではあったが。
「いいんだよそんなもん。ウチで唯一ホームランが打てる長森が長期欠場している今だからこその企画だ。実態はモザイク無しではお見せ出来ない、ホームランガールならぬホームランモンスターだからなあ」
そう、今回のホームランガールはファンサービスでも何でもなく、球団の小銭稼ぎの一環。顔面偏差値に不釣り合いな出たがりナオン(BBAもいるよ!)の心理を利用し、高額の参加料を巻き上げるだけ巻き上げようという、とんでもないほぼ嘘企画なのであった。
イ軍ナインもどこから嗅ぎ付けたか、「ホームベースがモンスターハウスになるのはごめんだぜ」と、ただでさえ長打が打てない癖に自分から単打を狙う極太死亡フラグを秒速設置。これが、恐ろしい惨状を招く事になったのである。
まさか自分たちの影響とは思わず、委縮しまくったイ軍打線を目の当たりにしたホームランガールが大奮起。
「私たちがイ軍を何とかしなくては!」
と、無駄にやる気を出して、呼ばれてもいないのにグラウンドに飛び出した事で万事休す。イ軍の大敗大連敗にミニスカ×三段腹×(中略)の放送事故――いや、ビジュアルで花を添え、グラウンドは阿鼻叫喚の地獄絵図と化したのであった。




