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【イ軍編356】監督ホイホイ作戦
怒涛の黒星街道を突き進み、今年も圧倒的最下位でシーズンを終えた「球界の掃き溜め」ことイ軍。当然の如く監督は首を切られ、後任の選定作業に入ったものである。そこで、候補者の名前が挙がったのであるが、その量というのがとんでもなく、30~40人の名が連日スポーツ紙を賑わすのであった。
そのスポーツ紙を満足気に眺め、イ軍GM柳澤は邪悪な笑みを浮かべながら「パネマジ広報」白井の質問にドヤ顔で答えてあげるのであった。
「GMの依頼通りに、スポーツ紙に監督候補者リストを提供して記事にしてもらいましたが、ホントに全員面接すんですか? かなり手間が掛かりそうですが…」
「何言ってんの、そんなまんどくさい事しないわよ。あんだけ名前出しときゃ、2~3人ぐらい向こうから何か言ってくるでしょ。自分から監督やりたい奴相手の交渉なら、こっちからお願いするより足元見て年俸低く抑えられるでしょ。来季は私が裏で指揮を執るつもりだから、能力はどうでもよくて、安くて言う事聞く人材を求めてんのよ」




