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【イ軍編303】マスゴミバキューム

「球界のハルウララ」ことプロスポーツ史上屈指の最弱球団東京新宿イディオッツ。

　しかしその度を越えた弱さが日本人のＤＮＡに刻み込まれている判官贔屓癖を刺激したか、年を追うごとにマスゴミ及びカメラマンの数が増加。遂には本拠地東京新宿スタジアムの記者席を増床する事態にまで至ったのであった。

　この状況に、「４０億の凡打製造機」こと主砲(笑)城戸らベテラン勢は、

「フッ、マスゴミ連中もようやく本物志向になってきたって事だな」

「長い事真面目にやってた俺らの大勝利だぜ（※注　実際はエア自主トレ＆手抜きキャンプ＆練習してるフリ三昧）」

　等と、懲りもせず自分に１０００％都合のいい御託を並べ立てたものである。

　一方その頃、新スタに詰め掛けるマスゴミ勢は――。

「いやー、ここの球場はビジターチームを取材する側としては、ホントやり甲斐がありますわね」

「ええ、やられ役のイ軍が劇的に負けてくれるから、ビジター的には美味しいネタだらけ、シャッターチャンスの嵐ですからね」