【イ軍編245】マシンガン解雇の真相
現不二村監督就任以前のイ軍――。
打てない守れない走れないの上にやる気無うまで加わっている、四重苦プロ野球団東京新宿イディオッツ。
そんなイ軍の名物が、監督のマシンガン解雇&就任である。
毎年勝率3割が危ういレベルの戦力で、結果も何もないだろうという話ではあるが、ちょっと大型連敗を喫しただけですぐ解雇。ここ数年、1シーズンを7~8人の監督で廻すというあまりの見切りの速さに、負ければ容赦の無い大ブーイングを浴びせまくるイ軍ファンの間ですら、
「もうちょっと我慢してやらせてみたらいいのに」
という意見が出てくる程の苛烈さなのであった。
一方その頃、イ軍GM柳澤とパネマジ広報白井――。
「まあ確かに私の気が短いのは認める。でも監督替えないとマジでヤバいのよねえ」
「ええ、ファンやマスゴミ連中はイ軍監督の激務っぷりを全く分かってないですよ。選手は言う事聞かねえし、ファンやマスゴミからは大ブーイングされ放題だし、GMはワケの分からん現場介入して…まあそれは置いといて、GMの小刻みな監督継投がなけりゃ、ウチはとっくに崩壊してますよ」
「就任した監督がことごとくメンタルぶっ壊して、医療費がえらいこっちゃだものね。『安心して采配を振るえる戦力補強を怠った』とか言って訴訟まで起こす奴もいるし、マシンガン解雇不可避だっつーの」




