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【イ軍編241】神すらビビらせる最強ナイン
年度末(3月)は神様業界も異動の季節。4月からの赴任に向けて、各地で引継ぎが行われていた。
そんな中、都内某神社でも在任・新任の神様が、参拝客についての情報、仕掛かり中の案件などで、打ち合わせを実施しているのであった。
「そう言えば、チミは野球好きだって話じゃったね」
「ええ、キリスト教研修での米国留学時は、よく見に行ってました」
「多分気付いてないと思うが、今日、地元のプロ野球団が毎年恒例のシーズン前参拝に来ちょったよ」
「マジすか!? 優勝したいとか打率がどうとかみたいな願いは、今日は無かった気がしたんですが…。金やら宝くじやら糞みっともない煩悩だらけの集団ならいましたけど」
「ああそれそれ、『球界の掃き溜め』イ軍じゃよ。あいつら野球選手のくせして、びっくりするぐらい野球の事を考えてないんじゃよ」




