表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
70/5131

エアガン

 キワモノ揃いのイ軍にあって、その中でも名うての厄介者が何人かいる。右翼手でエアガンが趣味の井伏がその一人である。

 根暗で無口な性格ながら、ロッカーに置いてあるエアガンを持った時だけは人が変わったようにアッパーになり、若手相手にイタズラで射撃しては嫌がられていた。

 一応レギュラーではあるものの、井伏も既に33歳。

 取り立てて長所があるワケでもなく、素質のある若手が現れれば、すぐにでもレギュラー剥奪になるのではないかと見られていた。

 そこで、井伏の僻み根性が原因となって発生した噂が「奴は自分のポジションを脅かしそうな若手の眼を狙ってエアガンを撃っている」というものであった。どう考えても新スポあたりがトバシそうな屑ネタなのだが、それでも井伏の普段の様子から、それなりの信憑性で語られてもいた。

 そこで、新スポ尾藤が直球で井伏に突撃したものである。

「井伏さん、あんた自分を抜きそうな若手を、エアガンで眼を撃って潰そうとしてるって本当かい?」

 この質問に対して、井伏は猛反論を展開した。

「バカヤロ、そんな事あるわけないだろ。いくら俺がプロ級の腕を持ってるからって、眼なんて的が小さくてそうそう当たらねえよ。足なら的もでかいし、確実に試合欠場に追い込めるだろ。プロは足を狙うものなんだよコノヤロー!」

 想像以上の回答に新スポ尾藤は大歓喜、読者は大失笑、そして球団は大激怒したのであった…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ