【イ軍編209】リトルリーグ日本一チームに社会の厳しさを叩き込む
かつて、草野球とはいえ、シーズンオフにお笑い芸人チームのたかし軍団に完敗した事がある「球界の掃き溜め」こと東京新宿イディオッツ。それ以降、アマチュアとの親善試合は頑なに拒否していたのだが、球団の少年少女ファン拡大政策の一環として、リトルリーグ日本一チームとの試合が春季キャンプで組まれたのであった。
エア自主トレでなまりまくった体とはいえ、「さすがに小学生には勝てるだろ」というイ軍ナインの打算含みで始まったこの試合、リトルリーグ日本一の打線がイ軍投手陣に襲い掛かり、初回一挙7失点のとんでもない事態が発生。慌てたイ軍ナインが隠し球やビーンボール、飛ぶバット&飛ぶボールを惜しみなく投入するイ軍野球を展開し、延長戦にまでもつれる死闘が繰り広げられたものである。
最終的に、イ軍側が登板予定のなかったエース相原、先発ローテ2番手の神崎まで継ぎ込む鬼継投で、延長11回13-12で辛勝。リトルリーグ日本一で調子に乗りかけていた小学生たちに、社会の厳しさを叩き込む事に何とか成功したのであった。
だがしかし、当然と言えば当然であるが、小学生相手にダーティなプレー込みで全力を尽くしたイ軍ナインに非難が集中。少年少女ファン拡大どころか、未来のアンチを大量生産してしまう結果と相成ったのである…。




