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【イ軍編208】プレミア感満載のキャンプ取材
2月1日、遂に「球界の掃き溜め」ことプロ野球史上に残る最弱球団、東京新宿イディオッツの春季キャンプがスタートした。
エア自主トレで肥満気味のイ軍ナインは基本グダグダで余裕ぶっこいたものであるが、少ないながらも各社集結したマスゴミ連中は精力的にマシンガン取材を敢行。ほぼ全選手の談話を取る等、終日凄まじい動きを見せたのであった。
その後、某呑み屋での某一般紙イ軍番と新人記者――。
「先輩、イ軍と言えば駄目球団の代名詞ぐらいに考えてましたけど、どこの新聞社も相当力入れてるんすね。業界的にはかなり注目されてるんすか?」
「いや、別に何も注目されてねえよ。あいつらキャンプでもグラウンドに姿見せずに全然練習しないから、いざ取材となった時にとにかく捕まらなくてなあ。初日ぐらいにしか談話が取れないんだよ。今日取った内容だけでキャンプ期間1カ月の記事を賄わなきゃならないから、これが結構大変なんだわ」




