【城戸編176】1番打者最強説
エア自主トレ&手抜きキャンプで相撲取りのような肉体を作り上げてきた「40億の凡打製造機」ことイ軍の4番、城戸。
当然、そのような体でまともなプレーが出来る筈もなく、シーズン開幕1か月で早くも10号併殺を達成するなど記録的なチャンスブレイカー振りを発揮し(得点圏打率は貫録の0割5分)、イ軍打線を壊滅の危機に追い込んでいるのであった。
この危機的な状況に、イ軍首脳陣は遂に決断を下す。打線を分断しまくる癌である城戸を、「1番打者最強説」「イ軍のイチローになってくれ」等の甘言で煽て上げ、1番に据える変則オーダーを組んだのである(※本来ならスタメン落ち、先発しても8、9番が妥当なところだが、城戸の選手契約条件の問題で、それを実行した側に200万の違約金が発生してしまうのであった)。
凡打製造機が1番に入る事で打席数を犠牲にする事になるが、勝負所での併殺を回避する事で、イ軍打線も多少マシになるのではないか――。
だがしかし、事はそう単純なものではなかったのである。
まず、打率1割にも満たない城戸が先頭に入ってほぼ確実に凡退する事で、立ち上がりの悪いタイプの相手先発投手にリズムを掴まれてそのまま好投されてしまう事例が多発。更に、城戸が奇跡的に出塁しても肥満体の為まともに走る事が出来ず、次打者のバントや進塁打になりそうな当たりでも併殺になるケースが発生。結局、併殺を決めるか起点になるかの違いだけで、城戸がイ軍打線へ与えるインパクト(当然悪い意味で藁)は何も変わらないのであった…。




