【城戸編175】日本最強打者を襲う7人の刺客
今年も他球団の追随を許さぬ、ぶっちぎり独走態勢で最下位フィニッシュをキメた「球界の掃き溜め」こと東京新宿イディオッツ。この惨状を打破すべく、イ軍上層部は仰天の補強作戦を展開。何と、立て続けに一塁手ばかり7人(しかも全員無名&何の実績も無し)も獲得したのである。
この異様な事態に、事情を知らぬ野球ファンは「長嶋巨人(※ポジションが被る強打の一塁手を獲得しまくった第二次政権を指す)かよ!」と突っ込んだものであるが、コアなイ軍ファン程、「これは凄い補強をしたもんだぜ」と、唸らされたのであった。
一体何故か。
その理由は、「40億の不良債権」「アジアの併殺魔」こと主砲城戸が前オーナーと結んだ、トンデモ契約にあった。前述の蔑称の通り、凡打を繰り返してはイ軍のSSS級戦犯として君臨し続ける城戸であったが、オーナーとの契約により、城戸本人の了解無くしてのスタメン外しは原則NG。仮に契約違反が発生した場合には、その都度違約金200万円が発生するという恐るべき内容だったのである。
そして、今回補強された7人の一塁手たちは、野球の実力はさっぱりだが、全員実家が金持ち。7人で違約金200万円/1試合を1年ローテで廻せるだけの財力に長けた連中が集結する形となっているのであった。
さすがの城戸も、この事態には焦らざるを得ず、心を入れ替えて必死に練習に励んだ
筈も無く、先輩風を吹かせて7人の一塁手を連日連夜連れ廻し、違法合法問わずギャンブル漬けにして資産を浪費させまくる方向にシフト。結果、イ軍首脳陣が思った程には違約金采配(=城戸外し)が振るえない状況に陥った上に、親がせっかく違約金200万を払いながらも選手本人が競馬場に行ってて球場に来ない等の事態が多発。更には、7人の一塁手発で各種ギャンブル熱が他選手にまで波及し、ただでさえガバガバのイ軍内風紀が完全崩壊。城戸を追い込むはずが、逆に球団がほぼ死に体と化してしまうという、100倍返しでも済まないスーパーブーメランがキマってしまったのであった。




