【イ軍編191】鳴り物がうるさくて集中出来ないと外野手が言うから、
「鳴り物がうるさくて集中出来ねえんだよ! 隣の守備位置の奴も何言ってるか聴こえねえぐらいだし!」
と、のたまったのは、本拠地開幕戦で平凡な外野フライを四度も落球した、「球界の掃き溜め」こと東京新宿イディオッツの外野手陣である。試合中、「カーッ、よく聴こえねえわあ、カーッ」とばかり、隣の守備位置の者に対して、野々村議員ばりの耳当てポーズで自分に非が無い事を懸命にアピールするイ軍外野陣の見苦しさはさておいて、東京新宿スタジアム外野スタンドに陣取るイ軍ファンのブーイング目的の鳴り物&ヤジは、確かに目に余るレベルではあった。
この事態を受けて、今年からシーズン勝率3割以下で罰金発生というセリーグの新規約の問題もあり、イ軍上層部は新スタでの鳴り物自粛を急遽決定。これでイ軍外野陣も、せめて簡単な打球は通常に処理出来るものと思われた。
だがしかし、である。
鳴り物が一切無い(ただしブーイング&ヤジはある)普段とは全く違う環境、そして「鳴り物我慢してんだから、下手なプレーしたら頃すぞ」というファンの無言のプレッシャーに、繊細過ぎる心(チキンハートとも言う)の持ち主であるイ軍外野陣が耐えられる筈も無かったのである。
結局鳴り物自粛の状況でも、普段と全く変わらぬしょーもない落球を連発。挙句、エラーでテンパり混乱してしまったか、「よく聴こえないわあ」野々村議員ポーズをスタンドに向かってやってしまうとんでもない煽り行為が発生、怒り狂ったファンが球場に乱入する事態にまで発展してしまったのであった…。




