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お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
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過剰サービス

 不二村監督が就任してからというもの、イデイオッツのファンサービスは目に見えて向上した。

 ファンからのリクエストがあれば、まずサインを断らない。全体練習後、試合終了後、事ある毎に1時間でも2時間でも選手たちがその場に残って、ファンに対応しているのだ。

 この取り組みは、今までの対応が酷過ぎただけに、ファンたちにはすこぶる好評であった。

 しかしながら、選手たちの負担も大きく、特に主力の相原などは毎回ファンが殺到してしまい、あからさまに不満顔を見せ始め、却って評判を悪くしかねないまでになっていた。

 そこで、不二村監督も方針を変え、一部選手についてはあらかじめサインを書いておいて、それを配るという形式にしたのであった。

 だが、相原などはそれでも毎日200枚前後のサインを配る計算で、投球に影響が出るのではないかと懸念する声が球団内では上がっていた。

 しかし、次の不二村の説明で、関係者一同はずっこけると共に、相原の黄金の左腕に負担が無い事に安堵したのであった。

「いやあ、相原のサインは俺が書いてんですよ。どうです、奴が書いたように見えるでしょう? 昔、同じチームにいたスター選手の代筆屋をやってた経験が、こんなところで活きましたわ」

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