640/5135
【イ軍編188】イ軍二軍選手の矜持
「東京新宿銀行」の異名を取り、セリーグ各チームへの白星配給マシンと化している最弱球団東京新宿イディオッツ。
この惨状を打破すべく、今年は例年以上に積極的にFA等選手獲得戦線へ殴り込み。激しい有力選手争奪戦を展開しているのであった。
そういった情報がマスゴミを賑わす度、イ軍の二軍選手たちのやる気は加速度的に急降下。
「いくらこっちが必死こいたところで、どうせ新加入の連中が使われるんだろ」
と、完全に不貞腐れており、全く練習せずに無駄に思い出話に花を咲かせる等、ホスピス(選手生命的な意味で)のような様相を呈しているのであった。
しかしながら、その後結局イ軍は狙っていたまともな選手は一人も獲れず、補強戦線は全敗で終了。
こうしてイ軍二軍にも笑顔が戻り、
「よーしよし、これでしばらくは俺らにもチャンスが廻ってきそうだな」
「ま、焦らず楽しくやろうや」
と、速攻でグダグダな空気が蔓延。結局どういう状況になろうが全く練習しないというイ軍イズムが無駄に貫かれたのであった。




