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【古井編①】不動明王の呪い
古井が恒例の護摩行に参加。
スポーツ新聞各紙に、燃え盛る炎を前にして大量の汗をいている写真と、
「自信持てた」
と、こちらもコピー&ペーストのような毎度のコメントが掲載された。
しかし、シーズンに入っても例年通り、チャンスで凡打、ピンチで失策の、相変わらずの勝負弱さであった。
護摩行、ホント効果あんのか? むしろ呪われてんじゃないのか?
と、世間は訝ったが、これは当たりであった。
実際、古井が護摩行を敢行したのは最初の1年目だけで、あとは写真をフォトショップで加工して使い回し、2年目以降は行った事にしているだけとあれば、不動明王の怒りを買ったとしても、致し方の無いところだったのである。




