表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
638/5135

【イ軍編187】銭闘民族イ軍ナイン

 今年も5年連続99敗をマークし、貫録のぶっちぎり最下位フィニッシュでシーズンを〆た東京新宿イディオッツ。

 そんな惨状にも関わらず――いや、逆に最下位なればこそ――イ軍ナインが自分の年俸を下げられてたまるかと本気を出した結果、契約更改で激しい銭闘が続出。本業の野球でそのぐらい頑張ればもっと違っただろうにという凄まじさで、一歩も引かぬ徹底抗銭の構えを取ったものである。

 これには球団側も大激怒。粛清の嵐が吹き荒れるかと思われたが、一転、イ軍ナインらが提出した分厚い資料を前にして、「確かにお前らの言い分も分かる。じっくり精査して、こちらの結論が出た段階で連絡する」と、えらくしおらしい言動で、緒戦は実質選手側の大勝利で終わったのであった。


 かに見えた。


 しかしながら、最終的には選手側から「やっぱ初回提示額でいいから、早く契約してくれ!」という悲鳴のような要望が続出。

 というのも、球団側が、イ軍ナインが提出したインチキ資料の読み込みに時間が掛かるとして牛歩戦術を展開。交渉再開日を引き延ばしの上に引き延ばし、ほぼ全員越年からの自費キャンプへと追い込んだからなのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ