【イ軍編164】プロ野球史上、クローザーに最も精神的に負担が掛かる球団
「球界の掃き溜め」こと東京新宿イディオッツに、ここ何年か絶えて久しい待望のクローザーが加入。
前年不振でバ軍でクローザーの座を降ろされ、新天地を求めてFA宣言した通算150セーブの松前を、2年8億の破格の条件で獲得したのである。
球団も、
「新宿の火薬庫に消火器投入!」
などと煽りまくり、イ軍ファンの期待は嫌が上にも高まったのであった。
だがしかし、イ軍のクローザーの座は、ベテラン松前を以てしても、あまりにも過酷なものであった。
まずセーブが付く条件(3点差以内の勝ち試合)で終盤まで行く試合自体が殆ど存在せず、中10日開いた登板が大敗試合での肩慣らし等という状況が頻発し、モチベーション維持が極めて困難。それに加えて、爆炎先発陣が毎度大炎上して試合時間が長大化する為、終わりの見えないディズニー行列以上の待たされ疲労がのしかかるのである。
その結果、待ち時間に変な姿勢で漫画を読みふけっていた事で、松前は重い腰痛を発症。結局2年間でろくすっぽ投げられず、「イ軍はバ軍より辛い」という名言と合計8億の不良債権を残し、そのまま風のように引退していったのであった…。




