【イ軍編148】ブーイングホイホイ
時は交流戦、「球界の掃き溜め」ことプロ野球史上屈指の白星配給集団、セリーグに所属する東京新宿イディオッツことイ軍が、パリーグ強豪のカ軍本拠地へ乗り込んだものである。
そのタイミングで、12球団一過激な事で悪名高いカ軍の私設応援団が、大規模な応援演習を敢行。万全の態勢でイ軍を迎え撃つべく、着々と準備を進めているのであった。
最近、カ軍がガラの悪いイメージを脱却しようと女性集客に力を入れた結果釣れた「カッペ女子」とそれに群がる新参男ファンたちは、前述の私設応援団のあまりにも殺気立った様子に戦慄。思わず、
「イ軍ってそんなにヤバいんですか?」
と、援団の構成員に訊ねたものである。
しかしながら、そこで返ってきた答えは、彼らの想像の遥か埒外のものだったのであった。
「いや、戦力的には物凄く弱いんだけどよ、『40億の不良債権』や『歩く違法投球』、『北の火薬庫』に『落ち武者メジャー』やら、とにかく突っ込みどころが多過ぎてヤバいんだわ。イ軍の奴ら、ヤジってもヤジっても糞みたいなプレーばっかしてネタを出してきやがるから、ブーイングする方も大変なんだよ」




