【イ軍編141】来季のイ軍はトライアウトを見れば分かる
今年のプロ野球シーズンも終了し、トライアウトの季節がやってきた。
各球団から戦力外を通告された選手たちが、今年の会場となったバ軍の2軍球場へと集結したものである。
そんな中、T○Sの「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男たち」の取材クルーとは別で、大量の人員で取材を敢行する一団があった。
「おいおい、本業の野球で全然稼げないからって、パクリ番組でも作るつもりか?」
と、関係者から陰で突っ込まれているのは、「球界の掃き溜め」ことイ軍――――東京新宿イディオッツの広報部隊である。その力の入れようたるや、T○Sと同等、いや、それ以上の熱心さで、前述の突っ込みを喰らうのも無理からぬ有様ではあった。
現場で指揮を執っているイ軍「パネマジ広報部長」こと白井は、部下にしみじみと漏らしたものである。
「いやあ、こうして一気に集めてくれるから、イヤーブックやらに使う宣材集めるのが楽になって助かるわな」
「ええ、ここ数年はドラフト拒否されまくって新人が全く入らないから、大体ここにいるメンツがほとんどそのまま来季の我々の先発オーダーになっちゃいますからね」
「まあ1番マシな選手は他が獲っちゃうんで、おもっくそ残り物になるがな藁。ドラフトで95%入団拒否されまくってる状況じゃ贅沢言えねえけどな」
その他、この段階で撮影を終えておかないと、選手が手抜きキャンプでイ軍色に染まって体型が崩れまくり、大幅なCG修正が必要になってしまう、という裏事情もあるのであった。




