表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
559/5134

【イ軍編141】来季のイ軍はトライアウトを見れば分かる

 今年のプロ野球シーズンも終了し、トライアウトの季節がやってきた。

 各球団から戦力外を通告された選手たちが、今年の会場となったバ軍の2軍球場へと集結したものである。

 そんな中、T○Sの「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男たち」の取材クルーとは別で、大量の人員で取材を敢行する一団があった。

「おいおい、本業の野球で全然稼げないからって、パクリ番組でも作るつもりか?」

 と、関係者から陰で突っ込まれているのは、「球界の掃き溜め」ことイ軍――――東京新宿イディオッツの広報部隊である。その力の入れようたるや、T○Sと同等、いや、それ以上の熱心さで、前述の突っ込みを喰らうのも無理からぬ有様ではあった。

 現場で指揮を執っているイ軍「パネマジ広報部長」こと白井は、部下にしみじみと漏らしたものである。

「いやあ、こうして一気に集めてくれるから、イヤーブックやらに使う宣材集めるのが楽になって助かるわな」

「ええ、ここ数年はドラフト拒否されまくって新人が全く入らないから、大体ここにいるメンツがほとんどそのまま来季の我々の先発オーダーになっちゃいますからね」

「まあ1番マシな選手は他が獲っちゃうんで、おもっくそ残り物になるがな藁。ドラフトで95%入団拒否されまくってる状況じゃ贅沢言えねえけどな」

 その他、この段階で撮影を終えておかないと、選手が手抜きキャンプでイ軍色に染まって体型が崩れまくり、大幅なCG修正が必要になってしまう、という裏事情もあるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ