【イ軍編139】ファンを信じる俺らを信じろ!
「球界の掃き溜め」ことプロ野球最弱球団、東京新宿イディオッツ。
歴史的ペースでの黒星量産&中身の濃い敗戦(3日連続サヨナラ負け、昨年戦力外にした投手に完封喰らう等々)が続いた事で、イ軍ファンの我慢も限界を突破。例年と比較して、「天誅イ軍ナイン」「殺されたくなかったらもっと勝て」「城戸氏ね」等といった脅迫系の抗議数が飛躍的に増加し、本拠地東京新宿スタジアムにいは異様な雰囲気が漂ようになったものである。
いくら口だけの卑怯者っぷりに定評のあるイ軍ファンとはいえ、これだけイ軍がアレだと、さすがに何かやらかしてしまうのではないか。という事で、ビビったイ軍球団幹部が、自分たちの身を守る為に、急遽球場の各入口に金属探知機の導入を検討。「イ軍ファン、信用できません」と、態度で猛アピールをカマしたのであった。
これに対し、「40億の不良債権」こと4番城戸を中心とした野手陣が猛反発。「そんな事やったら却ってファンを刺激してしまう。俺達がファンを信じないで誰が信じるんですか?」と、球団幹部に直訴。「この流れだと俺らが悪者になってファンから狙い撃ちされそうだから、ここはひとまず様子見るか」と、幹部が判断し、ひとまず様子を見る事と相成ったのであった。
一方その頃、イ軍ロッカーでは野手陣が胸を撫で下ろしていた。
「いやー、金属探知機なんて設置されたらマジでヤバかったな」
「うむ。飛ぶバット(※芯に少量の金属が仕込まれている超違法バット)が持ち込めなくなったら今より更に打てなくなって、それこそファンが暴動を起こしかねないからな」




