【城戸編145】大打者特権の真相
「球界の掃き溜め」ことプロスポーツ史上類を見ないレベルの最弱軍団、セリーグ所属の東京新宿イディオッツ。
そんなイ軍を象徴する「40億の不良債権」「世界の併殺魔」こと4番城戸に、本拠地東京新宿スタジアム内で豪華個室ロッカーが支給されたものである。
この一報に、「ただでさえ最悪コスパの城戸にこれ以上無駄金突っ込むなんぞ何考えてやがんだ畜生!」と、イ軍ファン他球界関係者からも大ブーイング。城戸本人は、「これが球界最高年俸選手のステータスという事。頑張ればロッカーも個室になるという夢を野球ファンに見せられた」と、良識あるファンの神経を逆撫で撫でするコメントを嬉々として発表したのであった。
一方その頃、イ軍首脳会議――。
「全ては計画通り、城戸の野郎は嬉しさのあまり、個室ロッカーに入り浸っているようです」
「うむ。それでいい。4億10年の契約を解除できない以上(※解約した場合とんでもない金額の違約金が発生する)、チームの未来の為にはこうするしかなかったのだ」
「ええ、これで若手が、自分の成績しか考えない、練習しないといった城戸色に染まる危険を少しでも回避できそうです」




