【イ軍編4026】囁き予防接種系ディフェンス
開幕三連戦のサ軍-イ軍戦で、事件は起こった。
「球史に残る性悪」と称される最弱イ軍の正捕手綿貫が打席に立った際、サ軍捕手大国が、急に「小倉(今投げてるサ軍エース)の野郎、何遍言っても癖が直らんの~。見る奴が見れば即バレやで、〇〇したら直球、△△だとスライダー…」みたいに、超苛々しながら癖モロバレンチョ的なボヤキを独り言ちたものである。
綿貫は無反応であったが、大国の言った事は本当であったらしく、綿貫はスライダーを綺麗にセンターに打ち返してシングルヒットをマーク。これには球審がおったまげて、さすがに大国に注意したのであった。
「ユー、今のはちょっちマズいんじゃねーの? 特にイ軍なんて八百長疑惑でマークされとるんやから、こんなピュア八百長バレたら、ポリス沙汰もあり得るで? まあワァの指先一つの話にはなってくるが…(マネー次第で考えるから入金してクッサーイの手付き)」
という提案に、しかし大国は大局的アンサーを寄越したのであった。曰く、
「いやあ、これやヤオとかそういう話じゃないんですわ。綿貫さんといやあ、球界最高の性格の悪さで有名でっしゃろ。そんなお人がですよ、同僚がお得になる情報を素直に教えるワケが無いんですよ。むしろ自分の年俸確保の為に他人の給料下げるのも厭わん系やから、ニセ情報を教えてイ軍大便秘打線をシーズンいっぱい完封と。そういうとこまで見越した、広い視野での大勝利ムーヴなんですわ」
※なお実際、綿貫が本当にイ軍ベンチで“直球とスライダーの癖を逆に伝える”ニセ情報を流したのであるが、人望が無さ過ぎて誰も信じず。「その逆をやればええんや」とイ軍ナインが逆張り打法に徹した結果、サ軍エースは打ち込まれてしまい大炎上。大国はイ軍大便秘打線に打たれるリード下手過ぎメンというレッテルを張られて、プロ野球生命が無事死亡したのであった。




