【東京新宿スポーツ編①】紙上スカウト
『弊紙公開スカウト 煽リスト握澤記者よ、ナース姿で来たれ!』
東京新宿スポーツHPの採用ページに、前代未聞の、特定個人に向けた公開スカウトページが開設された。
事は、赤日新聞エース記者の握澤が、大阪府知事の橋的に一方的に喧嘩を売ったのが発端になっている。
橋的が、赤日が重要視する人物に、何のかんの理由をつけて会わないとして「橋的ざけんなゴルァ!」と、予告無しの挑発ツイートをぶちかましたのである。
煽ラーの常として、自分が煽られるといきなり沸騰するタイプの橋的が、握澤記者の煽りに速攻で反応し、事態は完全に泥沼化したものである。
いつ果てるかも知れないしょーもない罵倒合戦の中で、握澤記者も冷静さを失い(そもそもが冷静でないという話もあるが藁)、
「じゃあナース姿で会いにいったるわ!」
と、イメクラ狂いの橋的が不倫相手にナース姿を強要したネタを、自称格式高い赤日新聞の記者にも関わらず、ぶちかましてしまったのであった。
良識ある一般人は眉を顰めるばかりであったが、主にスポーツ紙の読者層に代表される低所得層の中年男性は、美味い酒の肴が出来たとばかりに大喜び。いいぞもっとやれと、無責任な野次馬に徹して楽しみ尽くそうとするのであった。
主たる読者層がこの騒動を喜んでいるとあって、黙っていられないのが東京新宿スポーツである。翌日、すぐさま握澤記者の暴言・珍言のセンスを褒め讃える記事を一面に掲載し、挙句、「赤日新聞で埋もれてしまうのは勿体無い、東京新宿スポーツに絶対に必要な人物」として、公開スカウトまでしてみせて、鮮やかな便乗商法をキメたのであった。




