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【イ軍編107】セリーグ日シリ連覇の陰にイ軍有り
ここ数年、日シリでセリーグがパリーグを圧倒。
「球界の盟主」ことバ軍がFAで有力選手を乱獲した為、はたまたセとパのスパイ野球の質の違いでは――――等々、様々な要因が議論されたのであるが、最終的に、ある一つの説が最有力とされるようになった。
それは、
「セリーグにはイ軍がいる」
という珍説である。
曰く、リーグ内で順位が確定して以降、ペナントレースは消化試合となるワケであるが、パリーグではそこから実戦の勘を戻す事が非常に難しくなる。
対してセリーグでは、シーズン終了直前のタイミングで契約更改に有利な材料を捻出しようと「9月から本気出す」が合言葉のイ軍がいる。それまでのシーズン5か月で、夥しい勝ち星と引き換えにコンディションを整えた最強イ軍と試合をする事で、緊張感を保ち、勝負勘を維持出来るというのであった。




