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【イ軍編105】先発爆ぜれば、リリーフ儲かる
8月に入り、今シーズンもいよいよ酷暑全開。
エア自主トレ&手抜きキャンプで仕上がったイ軍先発投手陣は、折からの暑さで完全崩壊。エース相原を除いて毎試合気前よく大爆発し、日も沈まぬ内から花火大会の様相を呈しているのであった。
その先発陣の惨状に反比例して、リリーフ陣は何故か調子を上げていたものである。火消し役どころか火付け役と悪名高い放火魔揃いのイ軍リリーフ陣であったが、対戦チームの主力野手に対して一歩も引かず好投を披露。時期が時期だけに、球界の怪談として話題になっていたのであった。
一方その頃、対戦チームベンチ――。
「やっぱイ軍戦の終盤はどうしても力が抜けちまうなあ」
「ああ、序盤で打ちまくり過ぎて、バテちまってるもんな」
「ヒットやホームランもしっかり稼げてるし、最後の方は皆早く帰りたくて打撃がテキトーになっちゃうんだよな」




