【イ軍編3721】汚過ぎるFA獲得戦線で唯一のピュアホワイトを貫いていた最弱球団
「ワァらの息子ごときに色んな球団さんが欲しい欲しい病になってもろて、ホンマありがたいこってす。ええ、こちとらキッズ時代からこれまで親子で二人三脚でやってきましたんでね、FAでどこにお世話になるのか、本人の意志が一番やけども、よう相談して決めますわ」
とは、今季FA戦線の超目玉であるサ軍の嶌田パッパの言であった。
嶌田はまだ20代、過去2シーズンで33勝4セーブ、防御率3.34と脂が乗り切っており、どの球団も喉から手が出る程欲しい戦力。パッパは本人が行きたいところがどうの、と表向き言ってはいるものの、嶌田はパッパの言う事は絶対の野球サイボーグ的なキャラだけに、程度の差こそあれ、12球団がパッパを標的に裏で獲得工作に励んだものである。
だが、このパッパがどの球団にもいい顔をして条件を釣り上げようとした事で、賄賂合戦が激化。ナオン絡みの接待が嶌田マッマにバレた事で家庭内裁判が発生しマッマからパッパへのジャスティス執行(物理)がDV騒ぎとなってしまい全てが白日の下に曝され、ちょっとポリスまで出て来る異常事態となったのであった。
そんな中、最弱イ軍だけは超ピュアホワイトとかいう怪情報が、球界を駆け巡ったのであるが、
「さすが球史に残る不祥事達者集団、証拠隠滅もお手のモノやね(確信)」
「お金があれば対ポリス工作的な意味で何でも出来る(意味深)」
てな感じで、心ある野球オタは何かを決め付け&決め付け。これにはイ軍球団が怒りの反論会見を組む事態となったのであるが、その内容に、誰もがおったまげつつ渋々掌返し不可避に追い込まれたのであった。曰く、
「嶌田獲得の為の逝き過ぎた裏工作疑惑ね、他球団は色々ヤバいらしいけども、ウチは純白、超ピュアホワイトなんですわ。ええ、ぶっちゃけ担当スカウトにはマネーパワー全開の工作指示しとったんやが、『どうせ無理。獲れるワケないんやから、死に金回避で経済を廻せ』いうて先様へ資金注入しとらんくてよ~。自分で遣い込んどっただけなんで、パーフェクト無罪なんやね(憤怒震え声)」