オールスター放送延長無しがセリーグオタの精神衛生を救う
今年の日本プロ野球オールスターゲーム、予定通り時間を延長しての放送は無し――。
近年の視聴率低下、言うなればプロ野球オワコン化の世相を反映して、まだ7回途中というのに、オールスターの放映が終了した。
このテレビ局の所業に対し、意外にもセリーグオタはネット上で支持を表明し、更には全セリーグ監督のマ軍久夛良木についても、近年稀に見る名采配と持ち上げたのであった。
一体何故か。
「いやあ、試合の結果は気になるが、見たら絶対ストレス溜まるもんな」
「見たくないもんを強制シャットアウトするテレビ局マジぐう聖(※ぐうの音も出ない程聖人の意)」
そう、セリーグを憎むパリーグオタの組織票でファン投票選出されてしまった「アジアの併殺魔」こと城戸や被本塁打世界記録を持つ風神雷神らイ軍ナインの出番が、試合終盤でまさにこれからという局面だったのである。せっかく勝ってる展開をイ軍ナインが凡打炎上で破壊する放送事故を目撃しないで済んだ――というファン心理がセリーグオタに働いたのである。
試合中、イ軍の選手をどこかで絶対に起用せねばならぬなら、せめて人目に付かないところで――と配慮した久夛良木の采配も光る、セリーグオタに取っては精神衛生上大変好ましいオールスターとなったのであった。




