【イ軍編3672】犬猿の仲リリーフを監督がパワハラ起用で潰そうとした結果!
かつて関西のサ軍でシーズン3勝34セーブ防御率3.34をマークしてクローザーとして活躍した事もあるベテランリリーフ海渡であったが、40を越えてさすがに球威の衰えが隠せず、近年は防御率5点台と絶不調。流れ流れて最弱イ軍に加入したのであるが、間の悪い事に、サ軍で犬猿の仲だった当時の投手コーチ葛原が、イ軍の新監督に就任。投げ込みする・しないで散々揉めて、サ軍時代は海渡に屈する形でコーチ解任させられる格好となっていただけに、「海渡には一番キツイ場面で行ってもらう、ウチ(イ軍)のリリーフじゃ切り札的存在になるからね、修羅場で投げる生き様を見せてもらってよ、背中で引っ張ってもらうで」と、葛原は積年の恨みを晴らす気満々なのであった。
果たして、前述のように実質海渡処刑宣言を繰り出した葛原であったが、意外にもパワハラ的起用は全く無く、むしろ比較的楽な場面でしか投げさせないという謎の展開。そうこうするうちにチーム勝率2割を切る大暗黒で葛原は2か月持たず馘首され、一部の野球オタに期待された海渡VS葛原抗争は完全に不発で終わったのであった。
後年、葛原がラーメン店経営で大失敗、破産5秒前の状況で穴埋め目的で自費出版した自伝(なお結果、穴は更にデカくなった模様)で当時の真相を明かして曰く、
「アレは本当に失敗した、サ軍の時の恨みを絶対晴らしたるッ! と思ってたのに、消化不良過ぎて残尿感∞よ。何せ爆炎投手陣が次から次へと大炎上するし野手もトンネル&ポロリしまくりでオールタイム修羅場、『待ってりゃもっと絶望的な場面になるんじゃないか』みたいな暗黒期待感が凄くてなあ。どうしても出し惜しみしちまって、気付いたら大差が付いててフルボッコ負けの展開になっててよ、そら対戦チームも勝ち確で気が抜けて、楽な場面になってますよ。そんならせめて連投だけはさせとこうと思って投げさしたんやが、対戦打線の奴らも早く帰りたいもんだから雑に凡打して海渡の野郎の防御率がどんどん良化しよってなあ、参ったで全く(憤怒震え声)」




