表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
48/5125

【真壁編①】早く中止しろ

 5回表、ブ軍の攻撃中、雨脚が一気に強まってきた。

 11-10の馬鹿試合で、奇跡的に打線が繋がりリードしているイ軍ベンチでは、何としてもコールドで試合を成立させるべく、ブ軍に対して「早く打ってアウトになれやこらぁ!」と、不二村監督以下野次の大合唱が始まった。

 何ともみっともない姿ではあったものの、連敗ストップの貴重なチャンスとあっては、天候に頼りたくなるのも無理からぬところではあった。

 それに対抗し、ブ軍は降雨中止を狙って、ミエミエの引き延ばし工作を展開。打席を外しまくり、タイムを取りまくりの、何とも救いの無い泥仕合となったのであった。ブ軍の行動がイ軍ベンチを刺激し、野次は更にヒートアップしていく。


「おら何やってんだ遅延行為反対!」

「ファンをないがしろにしてんじゃねえぞおい!」

「それでもプロかこの野郎!」

「おい審判! この雨じゃ怪我しちまうからさっさと降雨中止しろ!」


「…は?」

 イ軍ベンチの野次に、一人だけ、そしてひときわ大音声で降雨ノーゲームを主張する選手がいた。

 先発で3回途中9失点の真壁。今日の登板で防御率が跳ね上がり、失点をシーズン成績に反映させない千載一遇のチャンスと、チームの勝利はうっちゃって、自分の成績維持に必死なのであった…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ