【イ軍編3664】絶対トレードされたくない打法、そして
関西のサ軍の新球団社長に、イ軍新球団社長の大学の後輩が就任。バリバリ縦社会世代な上に一応の友好関係を保ってると言われているだけに、サ軍-イ軍間のトレードが活発になるのではという憶測が、プロ野球オタの間で捗っていたものである。
この状況に、右打ちの外野手がダブついている事でトレード要員一番手と目されているサ軍の江木が危機感&危機感。イ軍へのトレードはマジ勘弁という事で、イ軍戦で率先して悪態&ラフプレーに終始し、印象最悪活動を実施したのであった。
だが、この頑張りが、とんでもない悲劇を産んだ。
江木の思惑とは真逆に、イ軍へのトレードが決定してしまったのである。
「ちょ、待てよ!!!!!!!!」
と、絶叫不可避となった江木に、トレード通告した球団役員からの説明が追い打ちを掛ける形になって曰く、
「江木やんなあ、ユーのイ軍戦での態度見とると先様がトレード指名してきたのはこちとらも意外やったんやが、向こうが言うには、イ軍は勝率2割で野球はもうどうしようもないから、エンタメで勝つしかないんやと。ヒールが仲間になって衝突しながらも仲良しになる、胸熱展開売りしたいてんで、先行投資でトレードマネー3.34倍提示してきたんで、サ軍側としても断る理由ナッシングですんなり決まったんやね。サ軍もその辺りのマーケチングが弱いちゃあ弱いんで、営業部が勉強の意味でも注目したいらしうて、Win-Winやーいうて総員にっこりなんやで(適当)」




