【イ軍編3658】真のスターは人格でも大勝利しているという風潮
「プロで長くやれる奴は、野球の実力以上に人格が優れている」
とかいう定説が歩いていると称される程の聖人、「球界の盟主」バ軍で19年の現役生活を全うしたMVP3度のスター、芥田。引退シーズンでは行く先々で対戦チームからセレブレーション的な催しをされて、大いに盛り上がったものである。また、気配りの人との評判通り、他球団メンだけに留まらず、裏方へも「これまでアリシャス」的なメッセージを添えて、付け届けする事も忘れなかったのであった。
この動きに「野球で負けてもビヂネスでは勝つ」がモットーの最弱イ軍も大便乗し、イ軍サイドから見た「イ軍戦で打ち過ぎだからガンギレしつつもリスペクト不可避系な芥田」グッズを乱発し、ちょっとやり過ぎレベルで過剰に褒め上げたのである。
「いや~白井さん、これちょっとさすがにアゲ過ぎじゃあないっすかねえ。いくら何でもざーとらしさ全開いうのか」
と、部下に突っ込まれたイ軍「パネマジ広報」白井は、此度のビヂネスの真の目的を教えてあげるのであった。
「コレはアレよ、ワァの願望も相当入っとるからね。『本物のスターは人格が優れとる』なんてのは完全に世間の願望であってよ、実際、こちとらのイ軍戦犯系ベテランズなんて、マネー大好き&おサボり達者で最悪も最悪やろ。ていうかまあ、そもそもスターじゃないけど(確信)。しかしやで、これから野球選手になるキッズによ、いい選手は性格もいいみたいな洗脳しとけばよ、100人に1人くらいは性格マシになってくれるかもしれん。常識の無いファッ球選手に永年苦労させられてきたワイの、ささやかな世直し運動なんやね」




