【イ軍編90】キューバ球界、イ軍を熱烈歓迎!
「乗り遅れるな、このビッグウェーブに!」
とばかり、キューバ選手獲得ブームに煽られて、「球界の掃き溜め」ことイ軍も海外スカウトをキューバに派遣。有名選手から未だ見ぬ逸材を求めて、獲得活動に本腰を入れたものである。
さて、イ軍スカウト連中がキューバの空港に降り立った直後、彼らはとんでもない光景を目にする。
何と、
「歓迎、イ軍御一行様」
といった横断幕が大量に掲げられており、野球ファン、関係者と思われるキューバ国民から、熱狂的な大歓声で迎えられたのである。
「おいおい、一体どうしちまったんだこりゃあ」
呆気に取られたイ軍スカウト連であったが、更にはキューバ野球連盟会長までが挨拶で姿を見せるに至り、仰天する他ないのであった。
「俺らイ軍は国内じゃ全然人気ないけど、海外だとこんだけ定着してたんだなあ」
「アメリカでイマイチな興収だったパシフィックリムが、世界でバカ受けしたのと似たようなもんか」
一方その頃、キューバスポーツ省。
「よーしよし、イ軍の連中、我々の歓迎にすっかり気を良くしてるようだ」
「この調子でおだてまくって、選手を大量獲得してもらいましょう」
「うむ、スカウトの見る目が無さ過ぎて、イ軍がどうしようもない選手を高額で獲得するという情報は世界共通認識だからな」
「しょーもない選手で外貨が大量に獲得出来るチャンスとあって、球界関係者も大盛り上がりです」




