【城戸編693】フォア・ザ・ミー打法の鬼×球界一性悪捕手コンビが仕掛ける最悪コラボ
ここで一本欲しい場面、四番が決めるべき場面でも自分の打率最優先で躊躇無くバントとかする個人事業主の鑑、フォア・ザ・ミー打法の鬼こと最弱イ軍の主砲、城戸。4億10年の大型契約へ鬼嫉妬が集中し、チーム内の人望がほぼゼロ。首位打者争いを展開しても野手は守備ガバ、投手は敬遠拒否と無援護も無援護なのであるが、今季は意外なところで強力なサポーターが現れた。「球史に残る性悪捕手」こと正捕手の綿貫が、城戸の首位打者争いのライバルに対して、囁き戦法しまくってるとかいう怪情報が、球界を駆け巡ったものである。
「イ軍内じゃあアンチ城戸の筆頭だった綿貫の野郎が…これはチーム内買王拳、どんなに嫌いな者でもマネーになると思えば手を組むビヂネスマンの鑑(錯乱)」
「探偵事務所は稼ぎ時やで、城戸ライバルのスキャンダル情報を綿貫に売り込めば、囁きウェポンとして高額買い取り待ったなし(確信)」
てな感じでイ軍オタの憶測は大いに捗ったのであるが、やっぱりというか何というか、そこには最悪に最悪をぶつけたならではのオチが存在していたのであった。以下、後年綿貫がラーメン店経営大失敗の借金返済の為に自費出版した自伝で曰く、
「城戸さんの4回目の首位打者ン時ね、アレは失敗したの~。ただでさえ先様が異常に年俸貰い過ぎてこちとらの取り分が圧迫されとるところに、タイトル料なんか持ってかれたらいよいよガンギレですよと。そんで首位打者争っとる奴とやる時は、全球コースと球種を教えてやっとったんやが、イ軍爆炎投手陣も城戸さんタイトル獲得ダメゼッタイモードで気合が5億回転ぐらい空回りしとってなあ。全然リード通りに球が来んでからに、逆に撹乱しとるような感じでヘンに抑えちまって、不本意ながらアシストする形になってもうたわ(憤怒震え声)」




