【イ軍編3545】セレブレーション5秒前打線で大・丈・V!
「チームで勝てないなら、せめて個人記録で勝つ! お祝いラッシュで勝率2割台の大暗黒を誤魔化…いや、吹き飛ばすやで~ッ!!!!」
という新球団社長の大号令で今オフ、1000本安打や100本塁打等、打撃の記録達成間近ながらも不振で解雇になったベテラソを大量に搔き集めた「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍。投手と4番の城戸を除く野手7名が何らかの記録達成目前となっている、セレブレーション5秒前打線を完成させたものである。
果たして、シーズン開幕して爆炎投手陣が連日大炎上しても、個人記録達成で消火までは至らずとも、弱火には出来るだろうという目論見は、しかしとんでもない悲劇を産んだ。
「これヘンに他の奴と同時に記録達成しちまってよ、ワイの偉業が霞むのは癪も癪やで」
「どーせ開幕直後の事なんてみんなすぐ忘れるからな、シーズン終盤、秋風吹く切ない感じの時に達成して、オタのみんなに一生残るメモリーをプレゼントやで」
てな感じで、さすがは記録達成直前なのに解雇されただけある一騎当千のセルフィッシュ揃い打線が、例年のイ軍大便秘打線の3.34倍は打てずに無事死亡。誰も記録を達成せず、徒に会見場ホテル予約や花束代だけが嵩んでコスパも最悪、横領以外での経費無駄遣い額やシーズン最速最下位確定の記録達成を置き土産に、新球団社長は風のように解雇されたのであった。




