【イ軍編3531】燃えろ! ○○野球打法!
どんなに試合を左右するチャンスだろうが、自分の打率最優先でバントや内野安打を狙う「40億の不良債権」「鬼併(※併殺)犯科帳」こと最弱イ軍の四番打者、城戸。FA加入時に締結した付帯条項「自己申告以外で先発四番を外された場合、決定者に罰金200万」という異常契約の為に、SSS級戦犯ながら戦列から外すに外せないとかいう、呪いのアイテムじみた存在となっていたものである。
「ほなら何としても城戸に長打狙わせるしかないやんけ! 有名な催眠術師雇って、『ホームラン打ってどうぞ』洗脳したらァ!!!!!!!! ――――無理なホームラン狙いで打撃崩して三振地獄になっても、併殺よりはアウト減るし引退も早まるし(多分)で、どっちに転んでも大・丈・Vなんやで(確信震え声)」
と、絶叫したイ軍新球団社長の指示通り、徹ゲー(※徹夜でゲーム)明けで試合前練習をおサボって仮眠している城戸に、全打席ホームラン狙い洗脳が注入され、試合ではバットを長く持って振り回す城戸の姿が――――見られなかったのであった。それどころか、逆に全打席バントの構えを見せるようになったのである。
「ちょ、待てよ!!!!!!!」
新球団社長が悲鳴を上げる中、城戸は2アウト無走者から内野安打狙う風でもないバントで余裕アウトとかいう謎打席を披露し、「ホームラン打ったら新球団社長とエアハイタッチアピールしてどうぞ」という指示が裏目に出てしまい、新スタ(イ軍本拠地)の貴賓室方向に片手拝みでサーセンジェスチャーを発動。これが傍目からは、新球団社長が城戸に八百長指示を出したようにしか見えず、疑惑大爆炎からの責任を取らされ風のように解雇。この経済的損失は洗脳ミス! 法廷オフで絶対取り返すッ! と証拠固めに奔走した元球団社長であったが、懸命の調査の結果判明した事実に、残念賞ダブルプレーが完成したのであった。曰く、
「城戸はファミコン世代だからよ、黎明期のク○ゲーも一通りこなしとったのが運の尽きやった。『燃えろ! プ○野球』で四番打者にバントさせるとホームランになっちまうバグがあったんやが、それが強烈に擦り込まれとったせいで、絶対ホームラン指令→バントいう思考回路になっちまって、全打席バントの奇行に繋がっちまったんや(憤怒震え声)」




