【イ軍編3506】怒りのハイタッチ拒否宣言! からの、
12球団一の陽キャであるパリーグのオ軍監督上申が、メンバー表交換の際に対戦監督や審判らとハイタッチするパフォーマンスを敢行。これから試合やる相手と慣れ合いはさすがにどうなの、という意見もあるにはあったが、プロ野球オタからの圧倒的支持を得ていたものである。
この大人気っぷりに勝率2割以下で大暗黒まっしぐらの最弱イ軍監督角田が猛反発。「ワイはハイタッチ絶対拒否、ただでさえ弱過ぎて八百長疑惑ヤバいのに、そんなんやったら認めたようなモンやで(憤怒)」と宣言からの、訊かれてもいないのに上申ディスを経由して、廻り廻って最終的には自軍戦犯系ベテランズへのヘイト垂れ流しモードに突入したのであった。
果たしてセパ交流戦でのオ軍VSイ軍戦、ハイタッチ拒否宣言の角田がどう動くかが注目されていたが、ぎこちない様子ながらもハイタッチ成立。大半の野球オタは歓迎ムードで、和やかな空気が流れていたものである。その反面、散々イキっといてこのオチはしょーもなさ過ぎと一部では散々にディスられたのであるが、この変節はイ軍戦犯系ベテランズのおかげとかいう怪情報が、球界を駆け巡ったのであった。
「ワイらの人間力野球が監督の頑なハートを解しまくったんやろなあ…」
「いやあ、何かいい事あっただけじゃにゃーの? オーダー表の字がちょっと上手く書けたとか(超適当)」
てな感じでどうでもいい憶測が捗るイ軍戦犯系ベテランズであったが、ハイタッチ成立は一応彼奴等のお陰が100%なのであった。後年、角田が自費出版した自伝で振り返って曰く、
「当時は上申と事を構えたらヘイトホイホイ待ったなし不可避で言えんかったが、ハイタッチ成立はしてないからね。あの試合、前日まで4連敗で合計33-4でフルボッコ負けしとった影響でメンタル鬼ヤバい上に酒に避難しとってから、体調最悪でなあ。メガネ失くしてもうて、まあキャップの上に掛けとったんやが、前が見えんで手探りで『メガネメガネ…』言うてフラフラしとったところを上申が待ち構え取ってよ。無理矢理掌を合わせて『ハイタッチ成立! 全球団制覇しますた!!!!』て大騒ぎやねん。ただ手の位置は低かったから、まあ言うてもミドルタッチやね、なのでハイタッチ拒否宣言はしっかり守ったんやで(震え声)」




