【城戸編687】日本最強打者がプロ生活20年目で到達した人間力打法!
例年、エア自主トレ&手抜きキャンプで仕上がったガバガバボディで、春先は打率2割に届かない「40億の凡打製造機」こと最弱イ軍の四番城戸であったが、5月に43歳になる今季は打率1割前後と更なる大不振。さすがに肉体的な衰えが激しくなったかと、本人は焦りを覚えていたものである(なおそれで練習するとは言ってない)。
そんな折、爆炎投手陣が大炎上して長時間試合となってナイターから帰宅した某日、小学校低学年のキッズが玄関に現れ、
「おかえりなさい! こんばんは!」
と、クソデカボイスでご挨拶したものである。聞けば学校が挨拶強化月間になっているそうで、親しき中にも礼儀あり的なアレで、まずはパッパとマッマにしっかりご挨拶しなさいと指導しているとの事。それを素直に城戸キッズが実践していたのである。
「欲しいゲームソフトがあるし、重課金したいゲームがあります」
てな感じでご挨拶からのおねだり火の玉ストレート(どうもこちらが本丸のようであったが)で、勢いに押された城戸は福沢1ペア(2万)でアンサー。
(そうやなあ、今一度基本に立ち返って、こういう挨拶とか大事にした方がええかもしれんなあ。さすがの首位打者4回、日本最強打者ワイも寄る年波には勝てん、そこを挨拶による運気アップでカバーしたるねんッ!!!!)
という考えの元、城戸は自チームは言うに及ばず、その日対戦する球団関係者全員の目を見てお辞儀する挨拶マシーンに変身。それからというもの、まだ消化試合になってないというのに打率2割8分をマークする、まさかの確変状態に突入したのであった。
「ヒェ~ッ! 何でもやってみるもんやの~、『挨拶にスランプ無し』通り越して打撃好調、人間力打法で大・丈・V(確信)」
などと浮かれまくる城戸であったが、運気が上がるとかそういう話ではなく、全然違う意味で打率が上がる要因にはなっていたのであった。以下、試合前に城戸から挨拶された対戦投手曰く、
「城戸さんの挨拶ブームとっとと終わってくれんかの~、ガチのマジで投げ辛過ぎて困惑の極みやで」
「あれだけここぞの凡打でチームを敗北に導きまくる八百長疑惑の鬼に挨拶されると、こっちも仲間だと思われそうで、物凄いプレッシャーになんだよなあ…。そんで制球が乱れるわバント処理の動きが固くなっちまうわで(城戸が汚い内野安打を狙いまくるから)、そら城戸さんの打率も無駄に上がりますわね(憤怒震え声)」




