表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
4571/5133

【城戸編682】魂のスピリチュアル打法

 8月にチームの最下位が確定してから消化試合の鬼モードが発動、それまでの打率1割台は何だったのかというレベルで打ちまくる「40億の不良債権」こと最弱イ軍の四番打者、城戸。8月後半の打率が4割台と安打量産したものであるが、サ軍とだけは相性が悪く、チーム対戦打率2割7分と、比較的抑えられていたのであった。

「投手がどうこう言うより、昨オフにパリーグからFA加入した正捕手一木のリードと何か相性悪いんだよなあ…せや!」

 と、一木の情報をネットで漁りまくっていた城戸は、先様が心霊ネタ超ニガテというネタをゲット。「ほなら一つ、霊でビビらせてリード狂わせたろやないかい!!!!」と、チームの霊能者兼宜保愛甲にバイト代を支払い、全身にお経を書いてもらう霊圧演出ペインティングを敢行。

「今、ワイを霊が狙っとるから対策しとるんやね、霊が物凄く近くにおるから、無対策の奴はヤバいかもね(チラッチラッ)」

 というアフォーマンスを展開したのであった。

 これには一木も顔面ブルーレイとなったものであるが、城戸の全身(と言っても顔と腕ぐらいしか見えないワケだが)に書かれたお経の内容がまずかった。というのも、お経を書いたバイトメンが、「せっかくピロ野球選手なんやから、野球ネタ入れ込んだろ!」と、無駄に気を利かせて、球界スキャンダルや事件系スコアボードをお経風に書いたのであるが、その内の一つがいわゆる一つの「33-4」。数年前の日シリで、当時一木が正捕手として所属していた球団がフルボッコにされた年のトータルスコアで、オタからの猛ディスホイホイ&評価を激下げするきっかけとなったシリーズだったのである。

 これを目にした一木はオカルトを怖がる気持ちが消し飛ぶレベルのガンギレ状態に突入し、全球城戸の苦手ゾーンである外角高めにしか投げさせない、通常の三倍は嫌らしいリードを展開。結果、城戸はタイトル争い勝負所のサ軍三連戦で13打数0安打と完封され無事死亡。5回目の首位打者のタイトルが獲れなかった自分にお経を上げる形となったのであった(適当)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ