【城戸編673】痛恨ディーフェンス
オフに総額33.4億の大補強を敢行しながら投打の噛み合わせがイマイチで、3~4位をウロウロしまくる「球界の盟主」バ軍。7月初旬、オールスター前はAクラスで終えておきたいタイミングで、「セ界の貯金箱(※他球団的な意味で)」こと最弱イ軍との三連戦を迎えていたものである。
絶対に落とせないボーナスステージだけに、バ軍オタも気合十分。一塁側エキサイチングシートギリギリにファウルフライが上がった際は、「絶対捕らせたらアカン! ていうか一塁は球史に残るおサボり魔の城戸だから、そんな身を削る限界プレーなんかやる筈も無いけど、念の為」という思惑の元、全員が立ち上がってディーフェンスポーズを取ったものである――――が、これが運の尽きであった。
この、普段有り得ないムーヴを見た城戸が、
「これはアレやろ、ライブとかで大人気歌手がダイブしたりするアレやろ」
と、自分が球界人気ナンバー1妄想を捗らせまくり、ボールの捕球意識ゼロで5億%ファンサのつもりで全力ダイブ。
「ちょ、待てよ! 城戸がこんなに野球に本気とか聞いとらんで!!!!????」
てな感じでエキサイチングシート前方のオタは、城戸の公称99㎏(※なお実数)のガバガバボディにプレスされて無事死亡。同時に城戸も、このチャンスを逃してなるかとイ軍首脳陣が「四番打者に何かあったらアカンから、大事を取って検査してもらってどうぞ! なるべく精密にな、1日でも1週間でも1か月でも、シーズン残り毎日検査でもええで!!!!」てな感じで全力病院送り(ポロリスト&併殺魔の城戸がいない方がチームが強くなるから)。
こうしてバ軍オタはアウト1個を代償に(そもそも煽らなければ城戸は捕りに行かなかった説)城戸を病院送りにしてイ軍の戦力を大幅にアップさせてしまうとかいう、クリティカルブーメランボールが完成してしまったのであった。




