【イ軍編3480】構えさえ決まれば、
メジャー通算315本塁打の実績を引っ提げて、シーズン途中に最弱イ軍に加入した大物新外人フグリビー。当人は長年メジャーでレギュラーを張っていた事をひけらかす事も無く、至って無口。188㎝95㎏の体格ながら薄い存在感であったが、やはりそこはリアルメジャー。練習場の大鏡の前でピタッとバットを構えると、凄まじいまでの威圧感を放ったものである。そして、この構えに入る動作を、何度も何度も繰り返すのであった。
「これはアレや、日本の某ホームランバッターもそうやったんやが、構えさえ決まればいくらでも打てる式な、天才限定あるあるムーヴやろ」
「にしても一気にスイッチ入ったの~。この切替の鋭さは間違いなくメジャー級やね(確信)」
てな感じで、フグリビーの威厳と迫力に3億3千4百万の高年俸に鬼嫉妬するのも忘れてしまったイ軍戦犯系ベテランズであったが、フグリビーの実力(意味深)はある意味で本物なのであった。
(フッ、ハリウッドのストリートで鍛えたワイの演技力にみんな騙されとる騙されとる。キャッチとかスイングとか野球の動きはどうにもならんが、構えだけなら本物完コピ出来るからね。これからこのメジャー級構えだけでどこまで四球インセンティブゲット出来るか、魅せてやる、演技大国のフェイクパワーを(震え声))




