【イ軍編3456】最弱球団お膝元、カスタマイズ選手名鑑
東京都新宿区の某個人経営の書店――――。
小一時間程前にプロ野球選手名鑑を購入したおんじが、
「コレ落丁やんけ! 11球団分しか載っとらんで!!!!」
と、クレームを付けに戻ってきたものである。
クレームおんじと似たような年代の店主おんじがまんどくさそうに対応、突き出された名鑑を受け取り、パラパラとめくって確認。
「ォン…? ユー、東京には旅行で来とる田舎者か何か? 一応確認したったけど、落丁なんか無いで」
と言いつつ、塩対応仕草で名鑑リターン。
「ちょ、待てよ! そらサ軍オタのワイは落丁パートの最弱イ軍の事なんか1㍉も興味無いが、コレは明らかに不良品やんけ!」
てな感じで食い下がるクレームおんじに、店主おんじが新宿ローカル商品である旨を説明してあげるのであった。曰く、
「通常の選手名鑑だと、イ軍オタが試合の度に戦犯系ベテランズにガンギレしては破っちまって、買い直しになってまうからの~。ほなら最初から11球団にしとけば大丈Vと。イ軍情報についてはオタは頭に完全に叩き込んどるから何の問題も無い、この11球団版選手名鑑はシティボーイ&ガール御用達、究極のローカライズ商品なんやで(適当)」




