【城戸編667】敵の300号ホーマー記念ボールを、高額売却予想をものともせずにオタにグラウンドに投げ返させた日本最強打者
最弱イ軍が誇る本塁打世界記録コンビ(※打たれる方)の一角、“風神”岸谷先発試合。この日も球のキレが絶好調で、サ軍の大型新人にライトスタンド中段、そして四番打者に通算300号をこれも同じくライトスタンド上段へ放り込まれたものである。
普段は、
「オタとしての応援とマネー勘定は別」
と、割り切り路線のイ軍オタであったが、今日に限っては売ったらそれなりの金額になりそうなホームランボールを、キャッチした瞬間グラウンドに投げ返し。その様子を、「40億の不良債権」イ軍の四番打者である城戸が、
「コレよコレ、こういうムーヴが大事なんや、ホームランボール確保して小金ゲットするよりも大事な事がある。チームへの忠誠心を強力アピールで、ワイら選手と一緒に戦っとる的な、ユーは10番目のチームメート(適当)。しかしアレやね、日本最強打者ワイがチームを牽引し過ぎて、こんな素晴らしいコミットを引き出しちまったんやろなあ…(確信)」
てな感じで上から目線で激賞したのであるが、此度の件はある意味、城戸が引き起こした事態ではあったのである。以下、イ軍「パネマジ広報」白井とその部下の感想戦――――。
「今日のホームランボール投げ返しはヤバかったの~。特にサ軍四番の通算300号の奴とか、下手すりゃ100万単位まで行っとったで」
「そんな事がどうでもよくなるほど、城戸さんにガンギレしとったいう事ですからね。ここぞの3併殺&2ポロリで、今日の試合で戦犯オブ戦犯、守備位置が珍しくライトだったのが運の尽きですわ。ホームランキャッチしたオタが我慢しきれず城戸さんを頃すつもりでボール投げちゃって、勿体なさの極みでした(震え声)」




