【イ軍編3446】決意のアピール大作戦
シーズンオフ、「試合で勝てないなら、せめて元気で誤魔化せ」という方針の下、無能な気合系として悪名高い元オ軍コーチの笠原が最弱イ軍監督に就任。選手連中のLINEに毎日暑苦しいメッセージを送っては既読無視、未読無視、ブロックなどされていたのであるが、年が明けた元旦、思わず「ポォオオオオウウ!!!!wwwwwwww」と、自宅で奇声を上げてしまった笠原。何と、エース相原から、「自分、今年はやりますんで。開幕投げさせてつかーさい」という直筆の年賀状が届いたのである。
「相原の野郎、ワイが意気に感じる系指導者と知ってのサプライズ直訴やるやんけ! 毎日の全員宛メッセとは別に個別で『エースとは~』みたいな素晴らしい訓話を送っといてやったのが、しっかり響いとったんやの~。未読無視表示でしっかり読んどる(多分)謎ITスキルいいゾ~」
等と、エース掌握で5位争いへのシャイニングロードが見えたと思ったのも束の間、「じぇっ! ちょ、待てよ!!!!」と、笠原は顔面ブルーレイになりながら大絶叫。何と、よく見たら相原の開幕戦登板志願の直筆年賀状が、20通ぐらい届いていたのであった。
以下、イ軍某投手の年賀状一人感想戦――――
「クックック~ン、チョロ笠(笠原の愛称)を相原なりきり年賀状でちょっと煽れば、絶対開幕投げさせるからね(確信)。今年の試合スケジュールだと、開幕で投げたら33.4億補強したバ軍と一年当たりまくるから、先発するなら絶対開幕回避、ローテ4番手以降狙わなアカンのやで(確信震え声)」
という考えで、打ち合わせもしないのに心が一つになってしまっていた(適当)イ軍爆炎投手陣なのであった。




