【イ軍編3440】見えないボールで、育成シャイニングロードが見えた(錯乱)
昨オフにパリーグのオ軍からセリーグのサ軍にFA移籍してきた捕手亀田。若手大型捕手の西川が育つまでの繋ぎと目されていたが、捕手としての存在感を示し、西川を一塁か外野に転向させて自分の地位を安定させるべく、気合が入りまくっていたものである。
果たして、初の最弱イ軍戦、早速に亀田がこれまで取り組んでいた「何をやってでも勝ちに行く」ダーティボールを披露する機会が訪れた。
イ軍本拠地、屋外の新スタで行われたデーゲームは、かなりの曇りでギリ照明点灯しないレベルで暗くなっていたのであるが、亀田がここぞとばかりにボールに土を擦り付けたのであった。
(クックック~ン、これでボールよう見えんくなって完封よゆうやねん、イ軍大便秘打線は何もやらんでも勝てると評判やが、そこを完全試合、ノーノーレベルで抑え込んでショック死させてよ、一年間大便秘継続させるやで)
てな感じで邪悪な笑みを浮かべる亀田であったが、この作戦は徹ゲー明けで目がショボショボしているイ軍打線には、ある意味通用しなかった。ボールを完全に見失う打者が続出し、フツーなら避けられる、それほど危なくもない内角のチェンジアップとかでも当たってしまい死球2連発。
「イ軍打線の特攻精神怖過ぎィ!」
と、びっくりしたサ軍投手が制球を乱して今度は四球地獄で無事死亡。勝率1割台に喘ぐイ軍監督が「勝てる試合は勝ちに行く。次いつ勝てるか分からんから(震え声)」と、3回途中からエース相原をリリーフ投入するスクランブル采配を繰り出し、サ軍的にはまさかの絶対安牌を落してしまい、亀田の捕手としての評価は急降下。結果的に西川の早期正捕手定着に手を貸す事になってしまう、ブーメラン育成ボールが完成したのであった(適当)。




