【イ軍編3437】絶対に行きたい、球界屈指の嫌われ者の葬儀がここにある
球史に残る名二塁手として通算打率2割9分4厘3毛、334盗塁を成し遂げ、各球団で監督・コーチを歴任した茂手木。だがしかし、上の手柄は上の物、下の手柄は上の物という割り切りスタンスを徹底していた結果、人望ゼロ&ゼロ。88歳で亡くなった際は上が既にほぼ物故者となっていた為、生前の本人遺言により家族が大量の葬儀案内状をばら撒いていたにも関わらず、球界関係参加者がほぼ0となっていたものである。
だが、そんな状況で、「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍の戦犯系ベテランズが、謎の集団参加。茂手木が数年前に一か月だけイ軍監督をやっていた時の短い付き合い(勝率1割以下&パワハラによる訴訟ラッシュで秒速解雇の為)であったが、各々がバットやボールを持参し、「茂手木はん、ワイらの想いが詰まった用具、冥途の土産に持ってってや」と、棺に入れて合掌したのであった。
以下、イ軍戦犯系ベテランズの感想戦――――
「葬式の案内来た時はどうせ誰も行かんやろうから、サクラ立ててビヂネスにしようかと思ったけどなあ。よく読んだら参列不可避やったで」
「会場が最新の超強力火葬システム導入しとったからね。こちとらの不要な違法バットや違法ボールを合法的に処分する大チャンスで助かったわ。最強アイテムゲットで茂手木はんも地獄の草野球でMVP待ったなし、この世とあの世を股に掛けたWin-Win成立やね(適当)」




