【イ軍編3424】最弱ナインが繰り出す、時間差ブリザード
「野球で負けても人間力で勝つ」
が、モットーの野球ド下手系新外人ハメルトン。春季キャンプ初日、深刻な人手不足の最弱イ軍にテストで潜り込み、
「おサボり達者でリトルリーグ並の選手か、頑張り屋さんでリトルリーグ級の選手、どっちを使いたくなるか、訊くまでもないやろ(震え声)」
と、自分に言い聞かせながら、連日朝から晩まで練習漬けなのであった。
同時に、戦犯系ベテランズを始めとする選手連中に引っ越し蕎麦を配るなど、人間関係構築にも全力。キャンプ地の飲み屋、カラオケに行くところまで仲良しになったものの、一転、オープン戦が始まる頃には、急激にブリザード。戦犯系ベテランズは何の前触れも無く、ハメルトンに対して塩対応となってしまったのであった。
「ファーーーーッキュ! 時間差外人差別ダメ、絶対! 彼奴等、いくらゲーム廃人だからって、人間関係をファミコン感覚でリセットされても…。笑えないドッキリ、あるいはワイをレギュラー争いの脅威と見ての嫌がらせの可能性が微レ存…?」
等と混乱するハメルトンに、彼奴を気の毒に思った球団職員が情報量1本で真相を教えてあげるのであった。曰く、
「ハメやんよ、戦犯系ベテランズなあ、ある意味ガチのマジでリセットしとるんや。今年はゼ○ダの新作出たから総員おサボり態勢、今まで練習出とったのは替え玉で、オープン戦始まったから本物が出て来よったんや。なんで、差別とかいう以前に、彼奴等とハメやんは初対面なんやで(震え声)」




