4474/5133
【イ軍編3419】最弱式勝率アップ理論
春先のマ軍戦、最弱イ軍で唯一オールスタークラスの選手であるエース相原が、珍しく制球に苦しんでいたものである。左打者の懐を抉る筈の内角球が真ん中寄りに入ってしまい、サ軍が誇る小兵系高打率打線に、悉く引っ張られまくってしまうのであった。
この状況に、かつて野球中継延長で好きなアニメの視聴を邪魔された恨みを晴らしたくて晴らしたくて震えるイ軍の地元警察幹部が、
「絶対八百っとる!(八百長しとる!)」
と、決め付けて電光石火の抜き打ち調査を決行。
その結果、今回の疑惑については完全にシロ、むしろ勝つ為の全力プレーの可能性があるという判定が下されたのであった。曰く、
「イ軍の一塁手城戸、二塁手アームブリスターは、自分に来たライナーを怖がって避けようとする為、正面に来た場合は、避けられない速さの打球の方が捕球率が上がる。故に、左のショートヒッターに敢えて引っ張らせるという戦法が有効なのである(確信)」




